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元は整骨院向けの
自費診療メニューとして
開発されたもの
産後の骨盤矯正とは「整骨院」「鍼灸院」側から生まれたメニューです。その前には同じく「整骨院」「鍼灸院」の自費診療用のメニューとして開発された「骨盤矯正」がありました。
驚きの事実なんですが元々「骨盤矯正」を否定していた人達から生まれたものなのです。
だから皆、驚いた。
「骨盤矯正」や「産後骨盤矯正」という自費診療メニューが世に登場した時に「整体」や「カイロプラクティック」の業界は混乱しました。
(産後)骨盤矯正だけ?
どういうこと?
元々「骨盤矯正=仙腸関節の矯正」は施術全体の一部であり、部分抽出ができるという発想が無かった為です。
そしてもう一点。
「骨盤は動かない、整体やカイロは何を非科学的な事をやってるんだ?」と鼻で笑っていた「整骨院」「鍼灸院」が180度方向転換をした事に困惑したのです。
え?
どういうこと?
と。
元々は「施術全体の一部」として組み込まれていた「骨盤矯正」をはじめとした矯正技術。それを「部分抽出」する事で十分なビジネスになる。そう気付いた人達は見事なまでに二極化しました。
前者の多くは整骨院/鍼灸院さんです。そこに多くの整体院、カイロプラクティック院などの民間療法が加わりました。利益率が跳ね上がるからです。
多くの治療院がぶつかっていた「売上上限」の限界突破をいともたやすく可能とした「ピンポイント療法」という概念。それは燎原の火の如く広まりました。
今では「全体の一部」として矯正を活用する院は天然記念物です。絶滅危惧種といってもいいかもしれません。
矯正技術が「時短化」「高単価」「高回転率化」に利用される時代が本格化したのです。
整骨院/鍼灸院の骨盤矯正/産後骨盤矯正という新規市場の創出に伴い、技術のバラ売りが始まりました。
まるで1台の車からパーツ単位でばら売りされるかの如く。
そんな時代を偉大な先達がこう評しました。
「施術家が小粒になった」
そんな時代だからこそ、選ぶ側がしっかりしなくてはいけません。
それには予備知識が必要です。
骨盤について、産後の骨盤について確かな情報を武器に、自分が求める先生を探し出してください。
知識を蓄えれば、見える景色が全く違ってきます。
それだけは確かです。